2010年4月1日木曜日

ウメの凍霜害

ウメの凍霜害
 ウメは他の果樹に比べ、開花期が早く、漬け梅用の主力品種である「十郎」では1月下旬頃より開花が始まる。特に受粉が終わった幼果期は低温に弱く、品種により若干の差はあるが、花は-7℃で凍結し、幼果期は-3℃~-0.3℃に遭遇すると果実の萎縮、しもあたり、落果などの凍霜害が発生するとされている。
 平成22年3月31日に神奈川県(県政総合センター・農業技術センター足柄地区事務所)、小田原市、JAかながわ西湘で県西地域全体を巡回した結果、主に食用として栽培されているウメに凍霜害が確認された。
今回の被害は、3月29日(月)の午後1時から6時まで降雪があり、その後、氷点下となり、果実や果実についた水滴が凍結し、大きな被害が発生したものと想定される。

気象庁・小田原観測点の気象データー
3/29の雪の様子
3/29の雪の様子

3月29日から30日に日付が変わる頃から氷点下となり、午前4時から6時にかけて-2℃を記録。

3/30  大室山が雪で白くなっています。
 今回の凍霜害は平成13年におきた凍霜害より被害は大きく、特に漬け梅用品種は甚大な被害があり、十郎」を中心にほぼ全滅的な状況となっている。また、梅酒用品種でも半分程の被害がでており、本年産のウメについては、近年にない大不作となる見通しである。
3/31 大室山 まだ雪が残っていました。

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